
かみなか農場上中通寿
農業を通じて、人との縁もつなぎ
川根の魅力を伝える
サラリーマンの経験を農業で活かし事業を実現
学校を卒業してから、10年間は農協の職員としてサラリーマンをしていたのですが、ゆくゆくは自分で農業をやりたいとはじめから思っていたので、農協で流通や販売について10年学んだあとに就農しました。
昔はお茶に特化した専業農家はいましたが、今はお茶の消費量も減っていて、農家も少なくなっています。流通システムも崩れてきている現状を農協時代に見てきているので、お茶と他の作物を一緒に作れば年間を通して収入を得ることができ、農業で生活をすることができるだろうという計画のもとに農業に飛び込みました。
現在は、そば、野菜、お茶の順番の大きさで作っていて、そばは町内4か所の場所に分けて、
どの品種がこの町に合うのかを模索しながら作っています。

何を作ってもおいしくなる、川根だからできること
10年ほど前からそばを作るようになったのですが、農協の元上司が退職された蕎麦屋さんを始めて、そばを作ってくれと言われたことがきっかけです。今は、日本橋のミシュランの星を持っているお蕎麦屋さんなども使ってくれていて、いいものを作れば売り込みやすく、
ありがたいことにこだわったお店の方々が使ってくれます。
川根本町は、山、平地、川があり恵まれた地域です。寒暖差があるので、何を作ってもよいものができる。その農業を守っていくには、今までのような共同組合組織ではなく、法人の会社組織として人を雇い
雇用管理体制に本腰を入れていかないといけないと思っています。
お茶をやめて野菜をやろうという方を仲間に入れた取り組みも、5年ほど前から動き始めています。

