
さわい農園澤井富男
川根本町へのUターン
おとり鮎から始まった“さわい農園”
川根本町へUターンしてきたのは60歳ごろ。
若い時にアユ釣りをしていた経験から、最初はおとり鮎を飼ってみたかった。
綺麗な自然の水がある場所を探し、この場所で飼い始める事にしました。

今では鮎に加え、アマゴも養殖しています。
魚の養殖を始めてから1~2年経って、鶏を飼い始めるようになりましたね。
他にはない特徴をと、平飼いにして有精卵にこだわっています。
畑を始めたのはそれから。最初は八ツ頭を植えたのかな。
鶏糞が良い肥料になるんです。
その後大豆や小豆を植えるようになりました。小麦をやったこともあります。

作物が上手く出来た時、良いものが採れた時は嬉しいですね。
卵がたくさん採れた時、原木の椎茸がぶわっと生えてきた時も楽しい。
昔、ホタルの幼虫を放流したのですが、今では自然発生で増えています。
ヘイケボタルもゲンジボタルも見れますが、ヘイケボタルは下から湧いてくるように一気に現れる。
同じ蛍でも違うんだな、と観察していて面白いです。
観光のお客様が多い時には、千頭駅で物品販売もしています。
そこですぐ食べられるよう、鮎やさつまいもを焼いて販売していますが
購入したお客様が美味しいと言ってくださるのは嬉しいですね。

今年は特に獣害が多く、台風などで木が倒れて電柵が壊れた一晩のうちに
あっという間に畑が荒らされたこともありました。
収穫量が大幅に減ってしまい参りました。

今年で75歳になるので、あと5年くらいは畑が続けられれば良いな。
跡を継いでくれる、こういう仕事が好きな若い人が来てくれれば嬉しいです。
