
猟 師殿岡邦吉
うさぎ猟から始まった猟人生は、
無駄にしないジビエ料理へ
増えてきた需要と、ジビエブーム
猟歴は約50年前の二十歳から。結婚して子供が大きくなるまでの一定期間は、銃を休んだけど、
その間も罠猟はやっていて、平成17年からまた新たに銃を持ち始めています。
50年前はシカはあまりいなくて、10年くらいはウサギ猟をしていました。
ここ10年20年くらいでシカが一気に増えてきたが、木を伐採したころから増えてきたような気がするね。ここ最近では、仕留めたものを食肉にすることが増えてきたけど、販売ということを頭に入れたのは、6年前くらいからかな。その前までは考えていなかったけど、獣害被害の一環と、獲った以上は無駄にしたくないという思いで、施設の許可をもらうことにしました。
ジビエブームも肌で感じるくらい注目されているね。

持っている技術を伝えるためにこれからできること
川根本町で食べたいものは、ジビエと答える人も増えていて、今後はますます需要が増えると思うけど、自分の限界はわかっているので、ここまでと思えば無理に増やして、クオリティを下げることはしたくないと思っている。今後は、町の人でなくても、町外から来た人は狩猟に興味を持ってくれる人が多いので、そういう人を積極的に募集して移住がしやすい環境を作っていければよいと思うね。
狩猟の弟子にしてほしいと言われれば、もちろん受け入れるし、狩り講習を短期で数日行ってみたいとも考えている。猟師の平均年齢は70歳を超えているので、あと何年もできない。
この町の魅力はどこというのは具体的にはわからないけど、ここから離れたくないと思うのが魅力なのかもしれないね。同じ思いを感じる人がどんどん移住をしてくれたらと思います。

