農家民宿 天空の宿渡邉妙子

宿を始めたきっかけは、亡くなった主人が宿のことに興味を持っていたから。

    

私自身は、やりたくないなあと思っていました。

     

私は40代半ばから地域婦人会の会長、農協婦人部の部長、商工会の理事、行政相談委員、交通安全協会や更生保護婦人会等の役を経験しました。

      

そこで大勢の方と出会い、四季の里の立ち上げに関わったり、地域おこし、村おこしにも自分が関わるように。

      

その中で、何かしなくては、と思っていた時でもありました。

主人が私の料理を好きで、「皆にも食べさせたいんだよ」と言ってくれたこと

    

関わっていた四季の里を自分が辞めるタイミングが重なったこと

     

同じく現在川根本町であしたばの宿を経営している同級生の横澤さんと「次の後継者が出来るまで、私らがやってみるか」と声を掛け合ったのも後押しとなり、農家民宿をスタートすることに。

築150年程、昔ながらの戸は趣きがある。天井には大きな梁が。

    

美味しかった、ご馳走様、とお客さんが言ってくれるのが一番嬉しい。

     

お客様が来てしまえばお話したり楽しいのですが、お客様が来る2日前くらいはプレッシャーを感じることも。

田舎料理の献立やおもてなしに、満足してくれるかな?と思ったり。

     

ただ、メニューを考えるのは好きで、楽しいです。   

それも、食べてくれる人がいるからこそですね。

      

はっさくのピールを作ってみたり、栗の渋皮煮や、柚子やブルーベリーのジャムを作ってみたり。ほとんど手作りしています。

この日は「ちょうど作ったばかりなのよ」と持ってきてくれた、柚子皮の甘煮をいただいた。

お客様との交流も、小さなお子さんは「おばあちゃん、おばあちゃん」と呼んでくれます。

   

この前来た子も、「私にはおばあちゃんが3人できた!お父さんのおばあちゃん、お母さんのおばあちゃん、そして、ここのおばあちゃん。」と言ってくれました。

     

私も孫ができたみたいで嬉しいです。

       

また、次に来るときの予約をして帰る人も多いですね。

     

次は山菜の時、栗の時期、お茶摘みの時など、季節を変えてやってきてくれます。

窓が切り抜く天空の景色

一昨年、足を悪くしてからは、お客さんのお迎えが膝立ちになってしまったり、農業ができなくなってしまったり、農家民宿を続けていくかどうか考えた時もありました。

      

だけど役場などに相談し、体操教室を紹介してもらい、半年で克服することができました。

      

正座も出来るようになりました。

長い時間は難しいですが、座っていられます。

       

「いらっしゃい」とお客様を迎えられるようになり、一安心。嬉しいです。

体が資本。健康に気を付けて、皆さんに手伝ってもらいながら、できるところまでやっていきたいと思っています。

      

息子が3人いますが、自分が草取りや周辺を綺麗にして、家を守らなきゃという気持ちがあるから頑張れる。

     

いつか戻ってきてくれた時に、天空の宿をやってくれたらいいなあという気持ちもありますね。

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