
原木しいたけ生産者西村啓一郎
肉厚で柔らかい川根本町のシイタケを三代に渡り守り続ける
時代とともに工夫をしてきた作り方や売り方
祖父の時代からしいたけ作りをしています。
自分は30歳になったころから、地元に戻ってきて始めたので、25年ほどですね。
昔は市場にも出していましたが、市場は価格の変動が多いのと、中国産が出てきてそれに対抗できなくなってきたので、収量を減らして小売りできる分くらいだけを作るようになりました。
原木しいたけの原木は、植菌してから約1年半ほど山に置き、しいたけ菌が原木の下までまわるようにするために、2年以上の長い月日をかけて、やっと収穫ができるという、
時間をかけて作るものなんです。

獣害や虫害との戦い
菌床と原木の違いは、乾燥シイタケにすると一番わかりやすく、
味の違いはあまりないかもしれないですが、食感と香りが全然違いますね。
シイタケの香りをしっかりと楽しみたい方は、ぜひ原木シイタケを食べほしいですね。
数年前から原木にするコナラの木が、虫の被害で枯れ始めていて、ここ3年くらいは町内がひどい状態になってきました。虫の活動を、人間が止めるのは難しいですし、鹿やイノシシの獣害との戦いも大変で、爆音機、電柵、犬をつなぐなどと対策を行い、大変な思いはしていますが、
川根本町の自然の恵みをもらいながら、しいたけづくりをしていると日々感じていますね。

